2018-01-01から1年間の記事一覧

超私的・2018年の展覧会ベスト5

何か意識的にアウトプットをしなければという想いに駆られたことを機に、今年は学生の頃よりも遥かに真面目に展覧会に行き、ブログという形でアウトプットをしてきました。年始に思いつきで始めたことですが、そのことがその後、適応障害になり、休職と退職…

ピエール・ボナール展@国立新美術館

いざ、視神経の冒険へ。こちらも会期末に駆け込んできました。 公式サイトはこちらから。 http://bonnard2018.exhn.jp/視神経の冒険とは?と思っていたのですが、ピエール・ボナール自身の言葉からの引用なのですね。 一度見たものをある程度時間を置いてか…

ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ@パナソニック汐留ミュージアム

時系列は前後するのですが、11月は(も)ドタバタでなかなか展覧会に行けていませんでした。 結果あまりにも心が荒んだため、営業の特権・直帰と半休を使い、客先から近かったルオー展に行ってきました。公式サイトはこちらから。 ジョルジュ・ルオー 聖なる芸…

美術検定・3級合格と問題の振り返り

最後の勉強記録が8月。ひどいですね。 急遽そこから仕事が決まり、働き始めた途端余力がなくなってしまい、ここからはほとんど勉強ができませんでした。 そのため、申し込みの段階で3・2級同時受験と合格という目標を3級合格に少し落としました。結果的にそ…

デュシャン展&快慶・定慶のみほとけ展

友人から招待券をもらったので、最終日に駆け込んできました。 ハロウィン色ですね。 マルセル・デュシャンと日本の美術展 東京国立博物館 - 展示 日本の考古・特別展(平成館) 東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展「マルセル・デュシャ…

フィリップス・コレクション展@三菱一号館美術館

三菱一号館美術館のフィリップス・コレクション展に行ってきました。 公式はこちら。写真撮影可能なエリアがあります。 ピエール・ボナール展も行きたいんですけどなかなか時間的・体力的な余裕がなく指を咥えています…「全員巨匠!」というキャッチコピーがつ…

映画『世界で一番ゴッホを描いた男』技術、経済、そして模倣と芸術の境界線

新宿シネマカリテにて映画『世界で一番ゴッホを描いた男』を観てきました。公式はこちら。 原題はchina's van goghなんですね。 あらすじ 中国深セン市大芬(ダーフェン)は世界の複製画の6割近いシェアを担う「油画村」。 そこに出稼ぎでやってきた趙小勇(チャ…

ルーベンス展の初日に行ってきました

10月の上野は展覧会ラッシュですね。 フェルメール展に引き続き、ルーベンス展の初日に行ってきました。公式サイトは下記から。 ルーベンス展-バロックの誕生|TBSテレビ着いたのは13:00過ぎぐらいです。 混雑感は、どの絵にもある程度の人数がいるくらいで…

フェルメール展・初日に行ってきました!

偶然休みが回ってきたので、急遽チケットを取ってフェルメール展@上野の森美術館に行ってきました。公式サイトはこちらです。フェルメール展 初日の混雑感 9:00からの回は多分混むだろうなと予想して13:00からの回を選んだのですが、まず普通に入場待ちの列…

世界を変えた書物展@上野の森美術館

9/14に世界を変えた書物展に行ってきました。 新しい仕事でドタバタしていましたが、一応1回は文化の香りに触れられたので満足です。実はこの展覧会、度々記事に書いているニコ美がなかったら確実に気づかなかった展覧会でした。 ついにチャンネルもできたの…

ウィリアム・モリスと英国の壁紙展@群馬県立近代美術館

8/25に駆け込みでウィリアム・モリス展に行ってきました。チケットもモリスの総柄で素敵でした。 ちょっと時間が空いてしまったのであまり込み入った感想が書けなかったのですが、ひとまず自分のために記録に残しておこうと思います。そもそもこの展覧会に興…

ニコ美・ミケランジェロ展の感想

度々紹介しているニコニコ美術館、略してニコ美のミケランジェロ展の放送を観ました。 自分で観に行った時の感想はこちら。今回は、国立西洋美術館の主任研究員である飯塚隆さんの解説と共に夜の美術館を巡ります。 いやー、とにかく解説が熱かったです。 ひ…

ニコニコ美術館の放送日程が出ました

少し前に書いたニコニコ生放送で美術館を体感する番組の日程が出ました!早速、ミケランジェロ展が今日の21:30から放送されます。モネ展の放送は22日の19:30から。ちなみにこれを書いているいま現在は、"神のごとき”天才ミケランジェロ 究極の肉体美を堪能す…

美術手帖・今津景インタビューが胸に刺さった

Twitterをぼやっと眺めていたらこのタイトル。 美術史、私、テクノロジーが指さす景色です。 美術史を学ぶ意味を自分なりに考え、いったん文章で形にした後のタイミングでこのタイトルが目に留まりました。作品の製作者が美術史とどのように向き合っているの…

【美術検定】近代まで辿り着いた記念

相変わらず、美術検定に向けて勉強をしています。 7月の進捗から約2週間経ちまして、やっとこの本の近代まで終わりましたー!カラー版 西洋美術史作者: 高階秀爾出版社/メーカー: 美術出版社発売日: 2002/12/10メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 102回こ…

ニコニコ動画の美術特集が面白かった

プーシキン美術館展の記事でちらっと書いたのですが、ニコニコ生放送を使って展覧会を体験する試みが行われています。 この記事で分かったのですが、プーシキン美術館展は最初の取り組みの5番目だったんですね。niconico美術特集 注目の美術展5ヶ所から生中…

東博の常設展・松本楓湖《牛若》

先日のトーハク×びじゅチューン!コラボ展覧会を観たついでに、今回も常設展をちらっと観てきました。 日頃なかなか日本画を観る機会がないので、いつも新鮮な気持ちで観ています。 今回いいなと思ったのは松本楓湖《牛若》です。 松本楓湖《牛若》 松本楓湖…

トーハク×びじゅチューン!なりきり日本美術館

東京国立博物館の本館で行われている、トーハクとびじゅチューン!のコラボ展覧会の感想です。 土曜日の午後に友人と行ってきましたが、思ったよりは混んでいなかったです。 夏休みなので、親子連れがたくさんいて微笑ましかったですね。 この展覧会は色々な…

ショーメ 時空を超える宝飾の世界@三菱一号館美術館

先日、用事のついでにショーメ展@三菱一号館美術館に行ってきましたので感想を書きたいと思います。ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界|三菱一号館美術館(東京・丸の内)入口でポストカードを貰ったので太っ腹だな…と思ったのですが、どうやら8/1-10の平…

【美術検定】7月の進捗状況

美術検定・7月の進捗状況 下記のエントリでざっくり立てたロードマップで、8月末を目処に「改訂版 西洋美術史の基本」を終わらせたいという目標を立てました。いまの段階でやっとルネサンス期に突入したくらいなので、書籍で言うと約1/3を仕留めたくらいです…

2018年はモネ・イヤー?

展覧会の記録を書いている中で、なんだか今年はモネが多いな?と思ったので、今回は私が観た範囲で書いたものを改めてまとめてみたいと思います。ちなみに、2017年は個人的にはゴッホ・イヤーだなと思いましたね。 ゴッホ展 巡りゆく日本の夢→北斎とジャポニ…

モネ それからの100年@横浜美術館

初週の土日が大混雑だったと噂の、モネ展@横浜美術館に行ってきたので感想を書いていきたいと思います。【公式】モネ それからの100年(横浜美術館)友人の勧めで映画も観てきたので予習もバッチリです。 この展覧会とコラボしたトークショー的な回もあった…

大岩オスカール「光の満ちる銀座」@東京画廊+BTAP

【2018年6月時点】2018年これから行きたい展覧会リストで挙げた、東京画廊+BTAPで開催されている大岩オスカール展「光の満ちる銀座」に行ってきました。大画面に俯瞰で描かれる ユーモラスな風景画たち。 大岩オスカールが個展 「光の満ちる銀座」を開催|MAG…

美術検定「この絵、誰の絵?」を勉強しています

こちらの記事でも書いた通り、美術検定の2・3級の同時合格を目標に勉強をしています。全ての関連書籍の典拠となる「改訂版 西洋美術史の基本」「改訂版 日本美術史の基本」を青ペンを使って少しずつまとめるという方法を基本にしていますが、なかなか体調の波…

チームラボ ボーダレスお台場に行ってきました

アート・オン・スクリーンを勧めてくれた友人とは別の友人の誘いで、デジタルアートの最先端にして流行りど真ん中のチームラボボーダレスお台場に行ってきました。チームラボボーダレス お台場 公式サイト:森ビルデジタルアートミュージアム | teamLab / チ…

縄文 1万年の美の鼓動@東博 感想

連休の中日の午前中にギターの練習があったので、午後は上野に移動して縄文展に行ってきました。公式サイトはこちらから。 特別展「縄文-1万年の美の鼓動」(縄文展) 本当はこの写真にある通り、縄文時代の国宝6点が揃う7/31以降に行くつもりだったのです…

映画『私は、クロード・モネ』感想

先日、友人の勧めで映画『私は、クロード・モネ』を観てきました。こちらは「アート・オン・スクリーン」というシリーズの中の一作に当たります。 ミケランジェロは公開が終わってしまいましたが、10月にはゴッホが待っています。 これはゴッホ好きとしてはま…

ミュシャ展 運命の女たち@静岡市美術館③『装飾資料集』の芥子の花とお土産

前々回・前回はこちらから。 静岡展の特別展示・OGATAコレクションの『装飾資料集』 今回はこれを観たくて行ったと言っても過言ではありません。 OGATAコレクションについては公式HPに説明があります。 世界一のミュシャコレクターであった土居君雄氏(1926-…

ミュシャ展 運命の女たち@静岡市美術館②浮世絵とミュシャ

前回はこちら。 連作《四季》の「冬」と浮世絵 うわー浮世絵だ!と思ったのが有名な連作《四季》の中の「冬」の背景です。 この連作《四季》は当時から人気が高かったために色々なバージョンがあるのですが、ここでは今回来ていた1900年の連作装飾パネルを取り上…

ミュシャ展 運命の女たち@静岡市美術館①《スラヴ叙事詩》と《スラヴィア保険会社》

先日の大阪旅行で、新幹線に乗ってしまえば疲れてしまっても何とかなるということに気づいたので、思い切ってミュシャ展 運命の女たち@静岡市美術館に行ってきました。 予定が立て込んだり気分の波が安定しなかったりで、行けるかどうか微妙だったんですけど…